株式会社名北調剤
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- 業種
- 卸売業・小売業
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- 所在地
- 名古屋市中村区名駅5-4-14花車ビル北館8F
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- 従業員数
- 234名
〈企業担当者〉
- 男性の育児休業取得促進に取り組むきっかけ・背景
- 育児をきっかけとした離職を防止したい。
採用活動において企業のイメージアップを図りたい。
- 男性の育児休業取得促進にかかるこれまでの取組
- 本人・配偶者の妊娠を申し出た従業員に対し、個別に育児休業制度・育児休業給付金・ 社会保険料免除等について説明を行った。
- 取得促進にあたっての課題とその解決策、工夫した点
- 課題:代替要員の確保が難しい。
工夫:育児休業制度を全社に周知することにより、本人・配偶者の妊娠について早めに申出をしてもらえるようになり、検討する時間に余裕が生まれた。
- 取得者がいる職場の業務継続のために取り組んだこと
- 育児休業の取得意思が確認でき次第、所属部署の上長に連絡を入れて、業務の引継ぎを案内した。
〈男性従業員〉
- 育児休業を取得したきっかけ
- 妻の強い要望が最初のきっかけ。育休について調べたところ、母親にかかる身体的、精神的負担の緩和や、子の成長の見守りなど取得のメリットが大きいと感じた。また、産後パパ育休は新しい制度であるため、自身が取得することで実績を作りたいと考えた。その実績が今後の男性の育休取得の後押しとなれるのではないかと考えた。
- 育児休業を取得して良かったこと
- 自身も妻も無理なく子育てが行えたこと。特に新生児期は夜間頻繁に授乳やおむつ替えが必要なため、産前のように睡眠をとることが困難であったため、夫婦二人で分担しながら世話ができたことはありがたいことだったと思う。また役割分担にあたっても、仕事のことを考えなくてもよかったため、夫婦間で不平等なく考えられたのもありがたいことだったと思う。
- 育児休業の取得にあたり、円滑に業務を引き継ぐ上で工夫した点
- 5施設分の処方受付後の手順マニュアルを作成した。
休業中の施設スケジュール表を作成し、代理勤務者と一緒に確認。
いつまでに何をすべきなのかを共有した。
代理勤務者が元々抱えるタスクがかなり多いことに加え、休業中は祝日も多く、上記スケジュールがかなりタイトであったため、自身の手があいた時間に少しだけ施設の準備を手伝い、施設に迷惑のかからないように配慮した。
- 育児休業の取得経験を通して業務に生かせていること
- 1人薬剤師の勤務店舗での勤務開始時から懸念してきた、人員的リスクマネジメントに今回作成したマニュアルなどは活用できると感じた。社内の事情により、施設からの処方箋を応需する店舗を別の店舗に移すことになったため、今後その引継ぎに利用することになるが、その先にも活かせるものであると考える。
自身の周りで育休取得を検討する方に対して、その背中を押したいと思う。また、休暇を取る側にも心配、不安なこともあると思うので相談に乗るなど、働きやすい会社への一助になれたらと思う。
- これから育児休業の取得を検討している方へのアドバイス
- 「出産後の女性は交通事故にあったあとと同じくらいのダメージを負っている」と言われます。身体の回復が必要ななかでの育児は相当な負担です。産前に母体を大切にすることと同様に、産後も大切な家族をサポートできるように育休の取得を前向きに考えていただきたいです。業務に関する心配ごとや、制度に関する疑問点など取得を悩む方はぜひ相談いただけたらと思います。
