企業の取組事例
(育児休業取組状況等の公表)

株式会社石黒製作所

  • 業種
    業種
    製造業
  • 所在地
    所在地
    名古屋市昭和区白金2丁目12番6号
  • 従業員数
    従業員数
    16名

〈企業担当者〉

男性の育児休業取得促進に取り組むきっかけ・背景
当社は昭和11年に金属製品製造業として愛知県名古屋市に創立し、当初は繊維機械部品を製造し、現在では工作機械・燃料電池・半導体関連・航空宇宙等の部品製造を手掛けている。従業員数は現在15名で2019年から2024年にかけて地域学卒者6名を雇用しており、 これから結婚をしようとする若者を含めた子育て世代(20歳〜49歳)の割合は8割を超えている。このような背景から本事業の目的である「誰もが仕事と子育ての両立」は従業員の要望のひとつであると認識している。それと相まって男性従業員から「双子を授かった」との吉報がきっかけとなり、男性の育児休業を促進する職場環境の整備に取り組んだ。
男性の育児休業取得促進にかかるこれまでの取組
男性の育児休業に関する説明会の実施。
男性の育児休業に関する資料の作成と配布。
男性の育児休業取得者の事例の掲示。
育児復帰支援として休業前、休業中、復帰後の面談。
取得促進にあたっての課題とその解決策、工夫した点
男性の育児休業取得促進にあたっての一番の課題は当社では過去に育児休業取得者がいない点であった。育児休業取得を促進するための解決策として、上記の取り組みを実施し、育児休業の概要や理解などの周知に努めた。また、工夫した点は休業中の生活の糧になる育児休業給付金がいくら程度になるのかを説明会で伝え、休業中の金銭面に対する不安の解消を行った点である。
取得者がいる職場の業務継続のために取り組んだこと
育児休業取得者の属人化していた業務の洗い出し。
従業員2名に属人化していた業務の引継ぎのための0JT実施。
育児休業取得者に社内や業務状況を電話やラインで定期連絡。
定着に向けて、更に取り組んでいることがあれば教えてください
定着に向けた取り組みの一環として<結婚、出産、育児、職制、職位>などライフステージの節目を迎える従業員に対して、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談や助言を行う外部機関とも連携した「キャリアコンサルティング」を提供している。

〈男性従業員〉

育児休業を取得したきっかけ
当社の担当者より「男性でも育児休業を取得できる」との話があり、育児休業に関する説明会に参加したのがきっかけとなった。
育児休業を取得して良かったこと
子供を二人同時に授かった中での育児休業だったので妻と家事や子育てを分担で行え、不安に寄り添え、家族みんなで喜びや苦労を共に分かち合う貴重な時間を過ごせたこと。
育児休業の取得にあたり、円滑に業務を引き継ぐ上で工夫した点
私のみが行っていた業務の洗い出しを人事担当者と行い、育児休業中に担当してもらえる2名に業務の役割や注意点を伝えて、実務でのトレーニングも行い引き継いだ。また、「業務で分からないことがあれば、連絡してもらえればアドバイスします」と伝え、私がいない間で分からないことが出た場合でも社内業務が円滑に回るよう工夫した。
育児休業の取得経験を通して業務に生かせていること
育児では目を離した隙に命が危うくなることもあり得るので、包括的に状況を把握し、注意深く、献身的に育児に向き合わなければならなかった。これらの経験は社内の状況を判断して、業務過多になっている方をフォローするなどして、社内業務を円滑に回すことに役立てると考えている。
これから育児休業の取得を検討している方へのアドバイス
育児による環境の大きな変化や育児の疲れから妻が不安に感じることが多かったので、家族に助力を求め、自身がいっしょに育児を行い、向き合い、寄り添うことが重要だと私は思いました。また、早めに会社に育児についての自身の現状や今後についての考えをいち早く伝えることも大切だと思っています。

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