株式会社クラフト
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- 業種
- 卸売業・小売業
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- 所在地
- 名古屋市中川区広川町1丁目1番2
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- 従業員数
- 106名
〈企業担当者〉
- 男性の育児休業取得促進に取り組むきっかけ・背景
- 男性育休取得実績がまったくなかったことから、2022年の育介法改正にともない、人事労務の重点課題として、育児休業取得推進に取り組んだ。
- 男性の育児休業取得促進にかかるこれまでの取組
- 育介法や社内規程の周知徹底を行い、育休に関しては不定期であるが取得実績や希望者への相談窓口の情報提供に努めた。
- 取得促進にあたっての課題とその解決策、工夫した点
- 育休取得した先輩社員による取得経験などの「体験談」が不足していたため、まずは育休を取得する雰囲気を管理職間で醸成するべく社内ツールでの周知徹底に努めた。
- 取得者がいる職場の業務継続のために取り組んだこと
- 育介法上は現職に戻すことが最善であるが、あえて現職復帰にこだわらず、育児休業を取得することに積極的な社員に「ノー」といわず、復帰後も歓迎されるような、それまでのキャリア・経験を生かせる職場への復職を調整した。
- 定着に向けて、更に取り組んでいることがあれば教えてください
- 育休取得者からのアンケートを実施、次年度育休取得者への案内にフィードバック。
〈男性従業員〉
- 育児休業を取得したきっかけ
- 予想外の双子妊娠だったことや妻の自営業という関係から早く職場へ復帰したいという希望から育児休業の取得を決めました。
- 育児休業を取得して良かったこと
- 子供達との貴重な時間を多く共有できたことや1人が医療児ということで、今までに関わることのなかった医療従事者の方たちとのコミュニケーションなどで、自分の想像できない多くの医療で悩みを抱えている人達の体験を知り、自分自身も想像しなかった体験ができたこと。
- 育児休業の取得にあたり、円滑に業務を引き継ぐ上で工夫した点
- 自分ができることを周りのスタッフにもできるようにと考えた時に、意外と業務の属人化している現状に気が付きました。長期休暇を取ることで、業務の停滞は避けなければならないので、円滑に業務を引き継ぐ点として、コミュニケーションをより意識しました。コミュニケーションにより、普段自分が対応している業務を話すことで、引継ぎも円滑にできたのではないかと思います。
- 育児休業の取得経験を通して業務に生かせていること
- 育児も仕事も予想外の出来事が起こります。後回しにしてしまったことで後悔することを育児では沢山経験したので、意思決定については早めに確定するようになりました。また、子供の体調の変化は仕事のクレームにも似ている感覚があるので、やれることは早めに片付け、本当にやるべき事なのか、など本質を考え、少し余裕を作るように意識するようにもなりました。
- これから育児休業の取得を検討している方へのアドバイス
- 世の中には仕事をさぼりたいと言う理由で取得する方が多いと聞きますが、そんな理由ではなく、真剣に自分自身が育児を中心に考えた時に得られる知識や経験はこれ以上ないくらいの体験だと思いますので、この貴重なチャンスを取得して、自身の成長に変えていければと思います。
